超短編小説and雑文・morimorispyのブログ

ちょっと、短編小説らしきものを書いてます。日々の雑文も書いてます。

わたくしごと・雑文

ちょっと、胃腸の方の検査入院or入院で、しばらく病院に入院します。それで、ブログ当分、お休みになるか、更新が少なくなると思います。

自分の年齢を感じます。ああ、もっと体に優しい生活を送っていればなあと思う次第です。

皆様も体に気を付けて。

 

ひさびさ・雑文


死んだはずのビューティフルな女性が俺に微笑みかけたんだが!映画『アンジェリカの微笑み』予告編

いろいろ、読書してました。映画も見てました。何で頑張るかわからないけど、映画をみて、自分も頑張ろうという気になりました。

オリヴェイエラ監督の「アンジェリカの微笑み」を男二人で見ました。大変、感動しました。友達は大喜びでした。

「誘ってくれてありがとう」と言われました。」

ジョン・ル・カレのスパイ小説をこの間、読みまくっていました。それ以外のスパイ小説もガイドブックを買ったので、読んでみたいと思います。

ジャンルはまったく違うのですが、クロード・シモンの「農耕詩」を読んで久しぶりにフランス文学にはまりました。読むのに手間どる小説ですが、断片断片を読むと、感動します。

やはり、趣味でもいいからスパイ小説を書きたいという気になりました。

人生、まだまだと、友だちにも言われました。

来月から近くの映画館で、イングマール・ベルイマン特集が始まります。時間とお金が許せば見に行きたいと思います。と、いろいろ商品を上げたのですが、いっぱいあげすぎたので、「アンジェリカの微笑み」のみを映像で上げておきます。

 

東京の頃その2(二話完結)・短編小説

静江は新聞のチラシを見ていた。「男女共生センター斉藤紀香先生講演会」と写真入りのチラシが目に付いた。間違いなく。昔の恋人の紀香だった。

先生になったのかという羨望と、まだそんなつまらないことやっているのかという馬鹿馬鹿しさが、静江の記憶や現在に去来した。

「朝食まだか?」と二歳年上の夫が静江に催促した。

「ああ、ちょっとまって。今、作るから。」と急いで台所に行った。

紀香には紀香の道があり私には私の道があると、悟ったようなことを、みそ汁を作りながら、そう思い込もうとしたが、なぜか、羨望が先に立った。

紀香は夫のために味噌汁を作ることをするのだろうか。と、ふと考えた。

二階から子供が下りてきた。女の子だ。今年で中学一年だった。生意気盛りだった。

あまり子供に愛情が持てなかった。

一言でいうと「可愛くない・子育てをしても面白くない。」というのが本音だ。

その本音を誰にも言ったことはなかった。

何かいらいらした気持ちになった。人生の選択を間違えただろうか。いや、今が自分の力量でできた最高の選択だった。

紀香に振り回された人生を送らなくて正解だった。と思った。

だけども、やはり面白くはなかった。なぜか涙が出てきて止まらなかった。悔しさと口惜しさが普段は平穏な感情を逆なでした。たまらずに嗚咽した。

「今日、お前、変だぞ。」と夫が言った。

「なにかあったのか?」と夫が言った。

「疲れただけ、大丈夫。」と静江は言った。

子供がiーpadで音楽を聴いていた。

やっとのことで朝食を作った。気分が動転していた。

「ちょっと休みます」夫に許可を得て、二階の寝室に引きこもった。

嗚咽の続きをした。あらん限り泣いた。

 

(終わり)

東京の頃その1(二話完結)・短編小説

紀香は朝、必ず、軽い安定剤を飲む。テレビでは、地下鉄にサリンをまいたテロ事件が放映されていた。

「ああ、今日、バイト行かなくてよかった。あぶない、あぶない。」と紀香は言った。彼女の静江は何か、その物言いが静江の道徳感情に著しく反したため、無言で返した。

「静江ちゃん、怒ってない?」と紀香は聞いた。

「別に。。。」

「ああ、怒ってる。」

「怒ってないよ。」と静江は優しく答えた。

「なんかいやな気分だったでしょ。」

と気を使って紀香は、テレビのスイッチを消した。静江はもっと事件の様子を見たかったのだが。

「堤防行こうか?」

「うん。」と静江は言った。私はいつも紀香の軽く言いなりだと、思った。紀香は四年生の大学生、そして、バイセクシャルだった。

静江は紀香の煮え切らない態度に、頭に来ることもあった。静江はヘテロだった。ヘテロだが、紀香を愛していた。自分でも、この関係が良くわからない。紀香に前に聞いても、

「私だってわからないよ。」と言った。

「自分で考えてみ。」

 

二人で手をつないで多摩川の堤防に出た。冷たい風がヒューっと紀香のおでこの前髪を撫でた。

「ああ、いい空気、気分の頂点。」と紀香は言った。

「私さ、世の中って悪くなる一方だと思うの。」

「覚えているといいよ。1995年を」

「なんで?」

「私も世の中が悪くなると思うから。これから。どんどん。そう感じる。」

「覚えておく。」

それから、21年が過ぎた。

静江は平凡な主婦になり、紀香は東京の大学の先生になった。

 

(続く)

 

スターウォーズ・フォースの覚醒を今更見た・雑文

レイトショウ、結構、人がいた。私のブログ界隈でも、人気の作品。見逃してはいけないと思い見てきた。

私、1・2・とみていないので、3だけ見た。4・5・6は高校生の頃、レンタルビデオで見たかな。だから、ちゃんと全作品見ないとな、と、席について、みる前に思ったこと。

要するに単体の映画としてどうかということしか、言えない。不勉強で。

1、爆破シーンが凄かった。

2、主人公がフォースに目覚めていく様が、テンポよく、かつ感動的。かっこいいし。

3、最終部のライトセイバーでの一騎打ちはすごくよかった。

4、脇を固める俳優陣もよかった。

映画として見れた。ただし、これはこの監督の作品としてということで、サーガからとして、全体からとして見た場合、不満もある人はいるんだろうな。と思った。当然。

いま、思い出していると、確かに現代映画としての重さを備えた娯楽作品だ。

親子の問題が昔から普遍的だから、そう感じるのか。家族というものが現在、危機に瀕しているからそうなのかはわからない。そこら辺のテーマは重かった。

能天気な娯楽作品ではないな、このシリーズって。ちょっと淡い記憶であれだけれども、要するに家族の問題、親戚の問題、周りのご近所の問題、自分の会社での立ち位置とかの問題(特にエピソード3)と、日本の社会にも通じるものがある。

ジェダイもらくなしょうばいではないよなあーと思った次第。

ここまでで感じたことと思ったこと・雑文

これから、小説は第三部に行くわけだけれども、ブログ小説にしては長いものになるので、ブログに書くのは回避したいと思います。。

長編小説とブログというメディアが、あまり合わないのではないかと思う時も書いていて、しばしばありました。

今後は、ほんとに短編小説を書いていけたらと思っています。

まあ、あまり誇大妄想にならずに書いていきたいです。