惨めさについて
時々、自分の人生の価値について考えてしまう。
人生において、ある学者は「人は誰でも惨めで無力だ」と書いた。
それはあくまで、非常に高い理想から言った言葉であって、やはり、相対的な、
ランクはあるのではないだろうか。誰もが、ほとんど、価値のある人生を送りたいと考えている。と思う。その価値の中身はいろいろだけれども。
その中で、勝利や敗北が大きいのや小さいのを含めて価値の記憶の中に残るのではないだろうか。
それなりに幸せであればそれでよし。というのがたいてい落としどころだが、幸せってなんだ、勝利ってなんだ、敗北ってなんだ。と考えると、昔、そういうことを考えるのをやめたのだが、今も時折、亡霊のように、意味の亡霊とでもいうべきか、が、よみがえる。
確かに、私はくだらない奴かもしれない。そのくだらなさを認めたうえで、生きていこうと思う。時折の幸福や達成感を信じて。