文学の厳かさ
久々。隔週日曜日、夜に「ダブリン市民」の原書を読む会を友達とやり始めて、結構い
い感じで進んでいる。
短編集なのだが、一篇を読むごとに、現在の文学が失ってしまった厳かさが、その文章の味から感じられる。
退行とか反動とか言われるのかな。19世紀から20世紀初頭の小説って、今の文学が追い越せない何かを持っている。ジョイスの小説ってそういった乗り越え不可能なものを体現していると思う。ハイ・モダニティ云々かもしれないし、何かが現代小説とは違ってある。
文章を読む、厳かな感動がある。