超短編小説and雑文・morimorispyのブログ

ちょっと、短編小説らしきものを書いてます。日々の雑文も書いてます。

昨日はポランスキー監督の「チャイナタウン」を見た。

昨日の夜、DVDで「チャイナタウン」を見た余韻が忘れられない。これで見たのは人生で数回目になるが、いつも、見終わると、茫然自失としてしまう。

あんな巨悪が最終的に勝利してしまっていいのかという、疑念と疑問と、そうでなくては映画は成り立たなかったよな、という、納得感もあり、頭の中が感動とむかつきで、

ぐちゃぐちゃになる。

1930年代のLAを舞台にしたハードボイルドタッチ、というよりハードボイルド映画だが、最終的にはそのスタイリッシュなハードボイルドスタイルを凌駕し、ギリシアの古典悲劇を思わせる

最終的な悪の勝利で終わる。本当に悪役は悪い奴で、最近では「ダークナイト」のジョーカーが悪役としては見事だったが、ゴッサムシティにも、あんな悪い奴はいないという程、悪い奴だ。

日本だと宮崎駿監督の映画に超悪い奴が登場するが、少し、ネタバレっぽいことすると、例えば、

カリオストロの城」で悪役の貴族が、(名前忘れてしまいましたが)、ルパンを殺し、クラリスをレイプするぐらい、悪い奴で、ジャック・ニコルソン扮する、一応の主人公の探偵があれだけ、無力だと、映画を見終わった後の苦味に辟易すると同時に、またしばらくしたら、見たくなるという高い芸術性を誇っている。何とも手におえない映画だ。

なんか映画の宣伝しているみたいだな。