超短編小説and雑文・morimorispyのブログ

ちょっと、短編小説らしきものを書いてます。日々の雑文も書いてます。

私の競馬の師匠が今日、福島競馬と天皇賞秋で合計で約2万円儲けた。

競馬ってなんであんなに興奮するんだろう。特に当たった時のあの言い知れぬ喜び。

私の師匠は喜びをかみしめるように、当たった喜びを隠すため、当たり馬券を見ながら、努めて冷静に、今日のレースの総括を始めた。

まるっきり、斜に構えるという風でもなく、ただただ、こんなことでは喜べない。競馬は競馬だ、とでもいうように。

それは私が師匠が当たった時に見せる、そのシャイな喜び方を、悪戯に、男の裏返しのダンディズムと呼んでいるものだ。

確かに競馬は競馬でしかないが、私の師匠のそのはにかんだ喜び方はとても、かっこよかった。