超短編小説and雑文・morimorispyのブログ

ちょっと、短編小説らしきものを書いてます。日々の雑文も書いてます。

「情況論」の状況

田舎に帰ってから、思った不満は左右に限らず「情況論」というのがいつも、東京の状況でしかないことだった。

田舎にも田舎なりの情況があり、それはまったく東京とは別種のぶつかり合いだったり、友愛だったり、連帯だったりするが、まず、田舎の情況というものが露呈することは、ほとんどないといっていい。特に東北は。そして、福島は。時たま、地震や災害で福島の情況が露呈する。この前の地震で、露呈したのは、主要産業の弱さからくる、原発誘致という中央政府への卑屈と言ってもいい、今も続く長年の従属。東電の傲慢さといいかげんな原発運営。それを放置してきた福島県という地方政府。

 

などと、硬い文章を書いてしまったけれど、東京の情勢は、都市左翼と都市右翼の紙上でのぶつかり合いに過ぎないと思うときもある。今はそれはネットだろうが。

彼らはやたら過激なことを書くが、どれも、田舎に住む者にとっては実現不能の単なる思想界、学問界、活動家界、首都圏での対立でしかない。。

確かに、東京の情勢はひっ迫しているが、田舎もそれなりに深刻な課題を伴いながら、大変さを抱えている。

橋下徹氏の功績は、東京目線でお笑い芸人の故郷でしかなかった大阪・阪神間にも、色々な大阪なりの複雑で大変な文脈がある。つまりは、大阪の情況という固有の情況があるということを知らしめたことにある。一般の人にも。

その点は評価している。それは東京の情況の相対化だから、当然、政策的には大阪都構想に行くだろう。

それに対して、東京で安穏とおしゃべりをしている、東京になじんだおしゃれな知識人が、ああだ、こうだいうのはおかしいと思う。