超短編小説and雑文・morimorispyのブログ

ちょっと、短編小説らしきものを書いてます。日々の雑文も書いてます。

欲望からの解放

今日は、夕方、目を付けた会社の面接。背広でなくていいということで、私服のまま。いくら欲しいですか、という質問。定番だが、答えに窮する。正直にスカパーが見られるくらいと答える。面接官がちょっと苦笑。

もちろん、この遅すぎる正社員を目指しての就職活動には年金問題という現実がある。

ところで、昔、私は「革命」というものを信じていた。どんな革命かは、知らないで。年上の先輩に「革命のビジョンは?」

と聞かれて、

「とりあえず、バラエティー番組をこの日本から一掃すること。」と答えたら、ビールの中ジョッキを居酒屋でごちそうしてくれた。

バラエティー番組とは当時の、今も?日本の平和の具現化した番組類で、今の日本の平和を愛する人は、バラエティー番組も愛さなければいけない。

多分、フジテレビの視聴率での落ち込みとか、ネットで散見されるバラエティーなんていいから、ニュース見せろとか、サッカー中継多くしろとか、というコメントは、この日本の現在の平和の在り方に何かしら嫌悪感を持っている人たちだと思う。

戦後レジームからの脱却を唱える現在の首相は、そういう匂いを敏感に感じ取っているのだろう。

私は、昔、居酒屋で、戦後という今に嫌悪感を言っていたことを思い出す。その先にもはやポストモダンの中で不可能に見えた集団的な夢、「人間存在の革命」があるだろうと、私は真面目に思っていた。そういうことを行きつけの居酒屋でべらべらしゃべっていた。今はそれがネットなのだろう。

それで、そういうことを考えなくなったのは、田舎に帰って、自分の働くという能力のなさ、地元の友達のなさ、等々を思い知らされたことだ。

ありきたりな凡庸な話だが。

革命という欲望からの解放が15年前の私の差し迫った生きる上での主題だった。

いま、私があまり豊かでない生活を楽しめるのは、いろいろな欲望から少しだけ解放されたからかもしれない。

いま、ちょっと、欲望をできる範囲で肯定しようと思っている。やはりサッカーなのだが。